インターモト2018の前から、何故かチョロチョロと画像が出回っていたモトグッツィのアドベンチャースポーツ・モデル「V85 TT」。

あまり日本に多くはありませんが(笑)、熱心なファンならご存知のことと思います。本車両にはベースとなるモデルがあるのです。それが……

 

それが、2017年秋に開催されたミラノショーで世界初公開されたプロトタイプ「V85」です。

 

V85 TTが公開されたぞ!

さて、コチラが今回インターモトで展示された「V85 TT」。昨年の「V85」と大きく変わった点は見当たりませんね。それでも、復習の意味を込めて、今発表されている情報をまとめておきます。

 

1921年に創業したイタリア切っての老舗メーカーがモトグッツィ。そんな同社では、2021年の創立100周年に向けて、レンジ=ラインアップの拡大を目指しているだそうです。

「V85 TT」は、その一環として開発が進められている、クラシックなアドベンチャースポーツ・モデル、のように見えますが、モトグッツィ本社では“クラシックなエンデューロ・モデル”と表現しています。エンデューロ???

 

それはさておき、興味深いのはエンジン。本車両専用開発、というワケではありませんが、「V85 TT」と共に発表される新エンジンが搭載されるとのこと。90度の縦置きVツインは継承されます。総排気量850ccから80HPを発揮する、と言いますから、かなりのモノです。

 

そんな新エンジンを搭載するフレームは、今度こそ!本車両のための新開発となります!具体的には、軽量化と合理性、それにアクセス性(これは日本人のニュアンスで言うところのメンテナンス性?)を追求したスチール製チューブフレームでして、エンジンを強度メンバーに利用しています。ちなみに分割式になったフレーム後端はサブフレームというよりは、グラブバー兼リアキャリアといった趣きです。リアサブフレームの構造は少し気になりますね。

もちろん伝統のシャフトドライブを継承していまして(車体右側)、アルミ製のスイングアームを車体左側に装備しています。リアのモノショックは、リンクを介さず、右スイングアームと直結されます。ショックアブソーバーそのものはタンク別体式ですね。ちなみに昨年のプロトタイプではオーリンズ製ですが、今回は違うようです。

 

フロントフォークは倒立タイプ。ちなみに前回のプロトタイプでは、フロントフォークのアウターチューブがブラックだったのですが、今回は一般的なシルバーとされております。

 

フロントブレーキには、何故かブレンボ製品がダブルで装着されております。それだけハイパワーってことをプッシュしているでしょうか?

イメージ的には良いと思いますが、重くなるのは嫌だな~と思います。

 

V85 TTはデイリーライドにも耐えうる汎用性を備える!

さて、いつもとは順番が逆になってしまいましたが、そもそも「V85 TT」は、グッツィ本社によりますと、アドベンチャースポーツ・モデルではないみたいなんです。強力な新エンジンを搭載しつつ、こんなデュアル・ヘッドライトとスクリーンまで搭載しているのですから、もちろんツーリングも視野には入れています。

一方で、“adventure every day”なんていうワードがリリースに載っていたりして、デイリーライドも充分に視野に入れた、実に中途半端なモデルなのです。が、筆者的には、その腰の抜け具合もまた、モトグッツィ的で良いかなと感じます。

 

ガソリンタンクの形状のみならず、ご覧のように、アップタイプのフロントフェンダーの形状も無駄に凝りまくっていたりもします。

 

V85 TTはプロダクションモデルなのか!?

挙句の果てには、こんな写真も公開しているのですが……モトグッツィ本社のリリースを読んで一番面白かったのは……この「V85 TT」がプロダクションモデルなのか、はたまた前回モデルをアップデートしたプロトタイプなのか、それに一番知りたい市販時期などが、一言たりとも触れられていないことなんですね。

まぁ計画性のかけらもなく、納期意識に欠けるイタリア人のやることですから、こんなもんでしょう。ここはミラノショーを待ってみましょうか(笑)

 

参考-モトグッツィ(グローバル)